NPO法人 医療危機管理支援機構
日本ACLS協会 富士山トレーニングサイト

心停止回避コースとは:INARS

(アイナース,Immediate Nursing Assessment Recognition Stabilization)
 
INARSは心停止を回避するために以下の3つを目的としています。
  1. 患者の見方や対応について学ぶ(個々のスキルアップ)
  2. チームで戦うことの意義を学ぶ(チームのスキルアップ)
  3. 必要なタイミングで医師を要請するための報告について学ぶ
これらを外傷コースやAHA/PEARSなどに整合性を持って、より単純化し、体系的アプローチという手法を通して体験しながら学んでいきます。
inars2010

 コースはスキルステーション(2時間)とシナリオステーション(2時間)からなっています。プレテスト/ポストテストがあるので合計4時間ちょっとのコースです。


INARSは決して画一化した思考やスキルを習得するコースではありません。評価や対応をパターン化するのではなく、応用のきくチームを作るために経験年数や専門性に応じて、持てる能力を発揮して心停止を回避するための思考過程を整理、再認識するコースです。

現場の切実な思いから勉強会として出発したINARSですが、INARS受講後、自分の病院の教育に役立てたいという希望が多いことから、コースガイドブック発売することになりました。また、INARSの指導方法を学びたいという要望から、不定期ですが、ワークショップも開催しています。(講義なしの完全シミュレーションの1日コース)

体系的アプローチ

体系的アプローチは目標管理などで一般的に使用される、PDAサイクル(計画:Plan → 実行:Do → 評価:Assessment を繰り返す)と同様の考え方に基づいています。体系的アプローチでは、第一印象 → 一次評価 →  二次評価+三次評価 と進めるたびに、「評価→認識→安定化」のための行動を繰り返していくことで、どの段階であっても、最良の介入を行おうとします。また、評価の過程で得た情報により、重症度とは別に緊急度を認識して、医師に適切に報告するという行動もとれるようになります。

approach(クリックして拡大)

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