NPO法人 医療危機管理支援機構
日本ACLS協会 富士山トレーニングサイト

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エマルゴコースとは、スウェーデンで開発されたエマルゴトレーニングシステム®に基づく机上シミュレーションを用いた、災害訓練の講習会です。

近年では、防災に対する意識が高まり、各地で目的別に様々な災害講習会が開催されています。幾つか例を挙げると、CSCATTTについて学びたければ、現場ならMIMMS、病院ならHospital-MIMMSがあります。現場医療支援であれば各種DMAT、MCLSやEDLSがあります。
また、NBC災害であればBDLS/ADLS、CSCATTTに基づく災害研修の登竜門としては集団災害セミナー、傷病者受け入れ病職員に焦点をあてた災害訓練ならDisaster ABCなどがあります。

スウェーデンで開発されたエマルゴ机上訓練は、現在バージョン2へとアップデートされています。バージョン1との最大の変更点は、到達目標について、訓練者のとった行動とそれに要した時間(パフォーマンスインジケーター)と患者予後(死亡と合併症)について、評価指標を定めチェックリストを作成し用いることで、訓練者の学習目標に対する到達度と問題点を具体的に定量的に評価しようとすることです。
NPO医療危機管理支援機構ではバージョン2を用いたエマルゴ訓練を行なっています。

 

コースデザイン

当協会が主催するエマルゴ Ver2 コースは、災害発生後の患者受け入れ病院の初期対応に焦点を当てています。

発災直後から最初の数時間(外部支援がない)に、災害対策本部、トリアージポスト、救急外来(治療/搬送エリア)、入院部門(手術室/ICU)などが何を考え、どのように行動すべきかについて学習します。

訓練に試験はありませんが、訓練上の到達目標については、行動内容と所要時間に関する目標を定めたチェックリスト用いて評価を行ないますので、具体的に自己の到達度や改善点を理解することが出来ます。

 

エマルゴトレーニングシステム®とは

エマルゴトレーニングシステム®とは、スウェーデン リンショーピング大学病院に隣接されたCentre for Teaching and Reserach in Disaster Medicine & Traumatology(災害医療・外傷学教育研究センター)にて20年以上前から地域とともに開発されてきた救急・災害医療の机上シミュレーションによる研修法です。

災害を想定し、医療従事者及び被災者に見立てたマグネット人形を使用し、これらを白板上で災害現場や病院などに移動します。これらは設定された病床数・増床数職員数・限られた資源を用い、訓練上の時間経過に沿って行われます。
評価は、設定された対応法の妥当性及び避けられた合併症避けられた死の有無の検討で行われます。

様々な職種の方が参加することが有用であり、行政職員、自衛隊警察、消防、病院関係者などがトレーニングに参加することにより実災害に近い訓練となります。
現在、バージョン2が最新のシステムになっています。

 

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